連載 マルキ仙人

平成19年10月22日

生理的欲求を乗り越える

この世の中に食欲を自由自在にコントロールできる人は少数です。
その身体的条件は新陳代謝率が低いが細胞膜の電気的活動は強く高い状態、つまり少しの食物や栄養で生きて行ける身体であるということで、インドやチベットの修行者の中にかなりの人々を見出すことが出来ますし、日本でも神道の山岳修行者や仏教の修行僧の中にもその存在を見つけ出すことが出来ます。

しかし生存にかかわる基本的欲求を凌駕できる意識を持てる一般の人は稀な存在です。
そこで思考方法の習慣化を行います。
生理的欲求(特に食欲)が発生し、それを行動に起こす前に何かやるべきことはないかと自問を繰り返し行うと、自我(生理的欲求の発生源)を抑制する超自我の働きがどんどん加速度的に活性化されます。

具体例を挙げますと、
あなたが昼食を取ろうとしたところに一本の電話が入り、至急、現場に向かって問題解決を迫られる場面に立たされた場合、あなたはその問題が片付くまで空腹を感じることが少ないということです。
問題解決意識は高次元にありますので生理的欲求を上回ります。
そして解決後にどっと空腹感に襲われます。

伸縮自在に意識を使う

人間は情報を得たり知覚の対象である刺激を受けたりする際には、見たり、聞いたり、匂いをかいだり、味わったり、触れてみたりします。
つまり5感を使っています。
しかし約90%は、視覚を使っています。
そこで「目を閉じる」と5感の90%はカットされてしまいますので意識を意識し易くなります。
5感の全てを封印すれば意識は明確になります。
是非試してみて下さい…。
実は聴覚、耳を封印するのがとても難しいということがわかります。
でも周囲への関心を捨てるようにしていくと段々と聴覚もコントロール出来るようになります。
その上自分の中に深く入ろうとすればするほど聴覚と嗅覚はうすくなります。

嗅覚を消す方法として口腔と鼻孔を使って呼吸をすると良いでしょう。
触覚は手の平を上に向けてリラックスすると簡単に消えていきます。
このようにして5感を封印しその精度が上れば上るほど意識が鮮明となります。

次にその意識を大きくしたり小さくしたりしてみましょう。
まず巨大な木を思意しその大木の中に自分の意識が充満するようにします。
次には、意識を縮小させて自分の好きな人や苦手な人の中に入って探索したり、小さな草花の中や、虫や魚や小鳥との一体化などを体験してみてください。
大きなものとの一体化、小さなものとの一体化と意識を自由自在に操っていくうちに、少しずつではありますが自分の内側が変化します。
そして意識の一部をちぎってそれをあちらこちらにとばします。
親しい友人、外国の知人、最近音信不通の気になる人達など、何か様子を知ることが出来るかもしれません。
面白がってやってみることが一つのコツです。

人間の基本的欲求で制御し難い順に並べると
【1、食欲】【2、性欲】【3、集団欲(他人と良い関係を持ちたい、良い集団に属したい)】
性欲は5感からの情動の喚起とそれ以外の要素が含まれます。
これはどうやら前世記憶と関係がありそうです。
意識の部続きます。

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