和気龍神に「どうか宇宙を体験させて下さい」とお願いしながらふと気付いたことがあります。それはまだ自分の肉体の感覚があるということです。
これは困った状態だと思いどうすればよいのかを考えていたら、我々は日常的には肉体と意識を分離して、考えたり感じたりしないので意識を肉体から切り離す術(すべ)やノウハウがない故であることに気付いたわけです。
どうやら意識を肉体の中に閉じ込めてしまって、意識のみが自由に動くことができないようにしているようです。
そこで宇宙を体験するにはなんらかの工夫が必要と、何故ならば肉体があったのでは大気圏外にさえ出ることが出来ません。
この地球の上空でさえマイナス温度の世界です。
ましてや宇宙空間をふと思うだけでも、人間にとっては生存する条件なぞあろう筈がありません。
そこで肉体の存在を消すことにしました。
その方法は極小の状態、つまり今の自分をこのままナノ単位(10億分の1)にするのか、又は魂ゆらの状態にするのかを考えて見ましたが、これではまだ肉体の感覚が大なり小なり残りそうに思い、最終的に微弱な光の存在にしてはどうかと考えて試してみましたら、どうやら肉体の存在がどんどん薄くなるように感じることができました。
それは無理に肉体の感じを消さず、自分の肉体が細長くやわらかい淡い光の帯に少しずつ包まれて、足から頭にかけて順に消えて行き、光にすっかり吸収されてしまうと同時に肉体は消え、魂意識だけが、その光の帯と一体となっているという感覚です。
そして自分の肉体の存在を全く感じることがありません。
このようになると何処へでも自在に行けるように思えてきました。
その淡いやわらかな光そのものが自分なのだと思うと、うれしさがこみ上げてきて胸がつまり、一種の感動さえおぼえたのです。
さてもう一度「和気龍神様、宇宙にお連れ下さい」とお願いした途端、
光の私が動き始めました。
シルバーダークの中をゆっくりと進んでいるようです。
何処に向かっているのかは全くわかりません。
時々フラッシュのような、又、スーと尾を引く閃光が見えましたがそれも長い時間ではなく一瞬です。
前と後を通り抜けて行き、そのうちにガラクタのようなものが近づいてくるので咄嗟に身をひねってよけましたが、それ等のガラクタは地球から宇宙に向かって打ち上げた人工衛星やロケット、スペースシャトル等が破損して使えなくなっているもののようです。
重い鉛のような雰囲気は消えて、明るさは感じられませんが理由のないわくわく感があります。
なにか石飛礫が飛んできたのかと思ったところ、どうやら役目を終わった星のかけらのようです。
ブラックホールなのかどうかわかりませんが時々吸い込まれるような感覚があったり、コスモ・スペースに浮いているのかなと思うと、急に高速で動き出したり、ゆっくりになったりしています。
光の存在になったにしても肉体を持っての日々を送っているせいでしょう、時々の飛来物をよけるような仕種に気付いて、ついおかしくなって笑ってしまいました。光の自分に少しずつなれて来ました。
まわりを見まわしてみたり、耳を澄ましたりしてみますと、この宇宙には沢山の音が流れていることに気がつきました。
滝の落下するような「ゴーゴー」という音、「ザブン、ザブン」と寄せては返す波のような音、物と物が擦れるような音などが聞こえます。
次回は金星に行きます。
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